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備忘録とか

Gunma.web <カイゼンジャーニー>に参加しました

gunmaweb.connpass.com

gunmaweb カイゼンジャーニーに参加しました。 gunma.webは群馬のコミュニティで、私も昨年からお世話になっています。
今回はカイゼンジャーニーの著者、市谷さん、新井さんとカイゼンを実践している ジャーニーズ 渡部さんの三名に登壇していただきました。

以下は主に発表内容となっていますがところどころ私の所感が含まれていますので内容については各発表スライドを参照願います。

新井さん

speakerdeck.com

自身の経験をカイゼンジャーニー本書を抜粋しながら、失敗と成功を挙げる形で発表をしていただきました。
まず三人くらいのチームで最初は朝会はどうやるのかから始めたそうです。
課題を焦点に合わせる、一般用語を使うといったところが成功として挙げられています。たしかに、アジャイルを取り入れようとした時に手段が優先になることやプラクティスを実践することに目がいきがちです。自分も用語ばっかり達者にならないように本質的な部分に焦点を当てていきたいです。

次に講演をやっていった中で失敗として挙げられている「いつも同じメンバー」については広げていくにはやはり期間が必要ということでした。なぜやり方を変えるのかという問いに対してはバリューストリームマップを作成したのが大きかったということでした。1対1ではなく、みんな対問題になる構造ができるのが良いようです。

そして社外との関わりへと広げていったそうです。この話の中では新メンバーについてのモブプログラミングへの言及が印象的でした。チームの成長と新メンバーの育成が同時にできる。モブワークで採用を一人ではなく複数人で行なったといったプラクティスが面白いと思い活用できそうだと感じました。また、カイゼンジャーニー本編でも出てきますが、新メンバーを入れた時の星取表(チームメンバー全員のスキルセットの可視化)の効果はかなり高そうだなと感じました。私自身も過去プロジェクトの途中で参画したメンバーがどのような分野が得意で苦手かわからず、期待のズレが発生することがありました。そういった時に星取表で得意なことを可視化するプラクティスはとても有効だと思います。

まとめとして、諦めるのも人生、気づいた時に行動を起こすのも人生だけど、自らの意思で決めたその時に起こる波紋が何かを産むということで、まず自分からやっていくことで気づいたら越境している組織になったということでした。まず自分から。

市谷さん

スライド公開されていないようなので(見つけられなかったので)、私自身の感想が(あまり)入らないように書きたいと思います。

まさにカイゼンジャーニー江島と重なる部分の多い発表をしていただきました。(カイゼンジャーニーのあとがきの江島くんはだれなのか。に書いてある通り、完全にモデルが市谷さんということではないそうです。)
発表の内容は現場や職場で直面する問題は周りの人を巻き込まなければいけない場面がやってくるという話から始まりました。

最初は環境にせいにしていた部分があったそうです。(隣の芝は青い)しかし、プロジェクトの炎上という「事件」があってこの繰り返しでは何も良いことがないという問題意識を感じ始めたそうです。救世主を待ち続けても状況は変わらない→自分がなんとかするしかない。ということでまず会社の中で閉じていていては解決策は見つからないので、境界の外に出る。結果がどうなるかわからないが自分のいる環境をよりよくする活動をしたいという気持ちで越境したそうです。 しかし、気づいた人しか越境しない「ぼっち」で周りを巻き込めない、長続きしない、一人でやると心が折れていきます。

あるイベントの時に帰り道に一緒に帰る人がいて、同じ方向に向き合うことができる仲間ができたそうです。同じ方向に向ける仲間、つまりカイゼンジャーニーの「二人目の存在」ができるということです。(カイゼンジャーニーの中で似たような話が出てきますね!イベントの帰り道は数日後日常に戻る前の向き合う時間として重要で、それは私もよく感じています。)
二人目の存在は大きく「最悪この人がいればいい」という心の安心感があります。例えば社内でイベントを起こすにしても一人じゃないことの心の余裕は大きいものです。

二人で何をやったか。
勉強会などを企画するコミュニティを作ったそうです。活動を続けるうち2人が100人、100人が5000人になっていったそうです。人が集まればいろんな知見が集まるので閉じる必要はない、広げようとDevLove(https://devlove.doorkeeper.jp/)というコミュニティを立ち上げました。これは社内で越境したい、会社から越境したいという人たちが集まる外側にある集合場所とのことです。

発表の中で視野と視座についても触れられていました。
高さと広さの間で観ること。視野を広く、視座を高く、よりも行き来できることが大事というのはとても印象に残りました。

最後に境界とはなんなのかについて。自分がこれまでに経験したことによる世界の捉え方です。カイゼンジャーニーにも出てくる言葉である「あなたは何をしている人なのか」といった問いを考えることで何か始められるのではないでしょうか。いつだって始めるのは自分から。

ちなみに質問の中で「二人目はなんとなくこの人だろうなというのがあったのですか?」という問いに対して、「本当にたまたま」ということでした。二人目の存在は身近にいるものですね。

渡部さん

speakerdeck.com

ジャーニーズ としてうまくいった越境とうまくいかなかった越境の体験談を発表していただきました。
うまくいかなかった越境ではプロダクトマネージャーとして、アプリ開発をリリースまで走り抜けたが、終わってみて良いプロジェクトだったのか考えた時、うまくいってなかったという振り返りをしたそうです。利益なし、資産なし、JOY(開発の面白さ)なし、リリースで力尽きて運用がなぁなぁに・・・ Why なぜそうなってしまったのか。みんなの目的、目標がバラバラで自分中心のマネジメント、Whyがない人もいたなど。こういった状況を自分自身諦めてしまって進めたのが大きいということでした。

次にうまくいった越境として、モブプロ経由で出会ったスクラム。これを始めたそうです。
まず一人で始めて良いプラクティスであることを体感、チームのマネージャーにスクラムの必要性を説いたそうです。最初は半分くらいの人でスクラムをやってみようとなり、やってみてこれは良いとなりチーム全体に広がっていった。そうこうしている時に渡部さんはカイゼンジャーニーと出会って、今までの活動に自身が持て、次のチームビルディングのアイデアが出てきたそうです。

うまくいった越境とうまくいかなかった越境の大きな違いは「対話」で、対話は思いが可視化されるもの。渡部さんはいろんなプラクティスがあるが、それは対話をさせるためのものではないかと捉えているようです。

プロジェクトがうまくいく場合、チームの対話、コミュニケーションが活発であることがよくあります。対話の重要性を再認識しました。
渡部さんもまずは一人で始めるところからスタートしています。やはり、まず自分から。ということです。

通常LT

招待講演ののち、Gunma.web恒例の通常LTがありました。

  • @kanayannet さん

speakerdeck.com

問題が発生した時にどんな報告をするかといった事例を挙げた、コミュニケーションの取り方についての発表でした。
ジオングの紹介もしていました(?)

  • @TsukasaGr さん(ウエノさん)

speakerdeck.com

自分がやってきたこと、これからやることについての発表でした。
失敗談からWhyについての深堀、カイゼンジャーニーを読んで現状をひとつウエノ男になったのでカイゼンしていこうという内容でした。

  • @noviiroさん
    飛び込みLTで近況報告をしていて、店員をされているおいしい日本酒のお店で三次会をやらせていただきました。おいしかったです。

最後に

少し自分が感じたことも書きすぎた気もしますが以上が今回のイベントのレポになります。
記事を書いている現在まだ電車に乗っていて、推敲されてない文章がありますが、気持ちをアウトプットしたいと、ブログを書きました。
カイゼンジャーニーを読んだ時から衝撃を受けて、本日お話を伺って大変勉強になりました。自分自身、まだまだ越境できるなと感じているので、身の回りからどんどんカイゼンしていきたいと思います。まず自分からですね。